食中毒はうつるのか?嘔吐への対処やヨーグルトの効果と除菌方法も

家族や学校などの集団生活の中で食中毒を起こした人がいると気になることの一つに、人へうつる危険性はあるのかということですね。 一口に食中毒といっても原因はいくつかあり、全ての食中毒がうつるということはありません。 ここではうつる食中毒とうつらないものの違いや、食中毒になった時の対処法と予防についてまとめています。

食中毒は人から人へうつるのか

全ての食中毒が人から人へうつるわけではありません。 食中毒は細菌やウイルスが付着したものを食べることで発生する場合、有毒もしくは有害な物質を含む食べ物を摂取することで発生する場合があり、ウイルスが原因であるなかでも一部のウイルスに関してのみ人から人へうつる可能性があります。 そのため、全ての食中毒が人から人へうつることはないので、全ての食中毒で人への感染を恐れる必要はないということになります。 人から人へうつる可能性があるウイルスは、感染力が強い以下の三つのウイルスによって引き起こされた食中毒が多いです。

  1. 腸管出血性大腸菌O157
  2. 赤痢菌
  3. ノロウイルス

こうした感染力が強いウイルスによって引き起こされた食中毒の場合は人から人への感染を予防するために注意すべきポイントをご紹介します。

食中毒の対処として嘔吐や下痢を止めない

食中毒を引き越すと下痢や嘔吐を引き起こします。これは体内に入り込んだウイルスを排出させるための体の反応なので、無理に薬などで抑え込もうとしてはいけません。 基本としては嘔吐や下痢を止めることなく、安静にして(嘔吐がある場合は特に横向きに寝る)、常温の水か温かめのお湯を飲むようにします。

下痢や嘔吐によって脱水症状を起こす可能性があるためです。 嘔吐物や下痢に含まれているウイルスによって人にうつる可能性は否定できないので、可能な限り素手で触らないようにした方が良いでしょう。もしも直接触れた場合は念入りに手洗いや消毒をしておく必要があります。

食中毒は、ウイルスの排出や解毒がなされると体調は改善していきますが、万が一のことも考えると、速やかに病院で診察を受けて適切な対処をするのが望まれます。 

食中毒の対処にヨーグルトが効果的?

食中毒にかかりにくくするには腸内の善玉菌を増やすことが効果的と言われています。善玉菌が充分に存在していると、食中毒菌が腸管に侵入するのを防ぎ、体外へ排出する効果がきたいできるので、日頃から食物繊維が多く含まれる食品や乳製品を摂っておくと効果的です。

そうしたことから食中毒の対処としてヨーグルトを推奨する意見が見られることがありますが、ヨーグルトが食中毒の予防や対処に特に効果的という訳ではないので、根菜類や海藻類、きのこ類とともに乳製品を積極的に摂って健康的な腸内環境を作っていくのが理想です。 食中毒にかからないためには、衛生管理だけでなく日頃からの体調管理も効果的ということですね。

食中毒の潜伏期間を短い順にチェック

食中毒を引き起こすウイルスの種類によって、食中毒の潜伏期間が異なります。

東京都食品衛生協会のホームページ

身近なところで食中毒が発生した場合は、原因の予想や特定とともに、潜伏期間を確認をしておくと良いでしょう。 短いものだと1~3時間後、長いものだと7日ほど潜伏期間があるウイルスもあるので注意が必要です。 食中毒の原因をはっきりと特定することは困難なので、いくつかの考えられる原因ごとに潜伏期間を知っておくことは大切です。

食中毒予防の3原則を厚生労働省が制定

毎年のように食中毒で命を落とす事例もあることから、厚生労働省でも食中毒予防の3原則を制定して公表しています。 食中毒の3原則:食中毒を「付けない、増やさない、やっつける」 これだけなら漠然としていてなにをどうやったらいいのか?と感じますが、この3原則をもとに別途設定されている「食中毒を防ぐ6つのポイント」を見るとよく理解ができるます。どれも大事なポイントですが、中でもやりがちなこの2つのポイントは大切です。

  • 肉や魚などの汁が、果物やサラダなど生で食べる物や調理の済んだ食品にかからないようにしましょう。
  • 生の肉や魚を切った後、洗わずにその包丁やまな板で、果物や野菜など生で食べる食品や調理の終わった食品を切ることはやめましょう。洗ってから熱湯をかけたのち使うことが大切です。包丁やまな板は、肉用、魚用、野菜用と別々にそろえて、使い分けるとさらに安全です。

熱湯をかけるよりも除菌スプレーを振りかけてサッとふき取る方が簡単だし確実ですけどね。

予防するための手洗い方法

厚生労働省のサイトにも食中毒予防のための手洗い方法が書かれていますが、日本衛生協会からはさらに詳しい資料が公開されています。

公益社団法人日本食品衛生協会の資料

普段やっている手洗いでは不十分だということがよーくわかる資料になっています。これを見てからは入念に手洗いをするようになりました(笑) 人の手は病原菌の運び屋としての働きをすることがあるということをしっかりと認識して手洗いをすべきですね。

食中毒を予防する除菌方法

まな板などに熱湯をかけて除菌する方法はよく行われますが、最近は面倒になってお湯を作らなくなりました(笑)

除菌スプレーを使えば、数回振りかけてささっと拭き取ればOKですからとても簡単です。

お湯をかけられないようなところにもスプレーできるので使い道も増えますしね。

食器や調理器具以外にも、ドアノブとか電気のスイッチなど、人がよく触るところの除菌ができるのも便利です。食中毒対策と同時に感染症予防もできますが、これを使ってからは我が家で食中毒はもちろんのこと、インフルエンザにもかかっていません(風邪もひきにくくなったような気がします…)

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